弁護士の稲田拓真です。 今回は、中途採用をした従業員が問題社員であった場合に、会社としてどのような対応を講じるべきか、従業員15名の会社で対応に成功した裁判例(さいたま地裁令和4年4月19日労判1329号82頁)を題材に見てみましょう。
弁護士の稲田拓真です。 今回は、無期雇用の求人票で募集した従業員との間で、有期雇用の契約を締結したところ、無期雇用の契約となった事案(大津地裁令和6年12月20日判決労判1329-36)を紹介します。
人事労務管理において、私たちは往々にして従業員の「内面」に目を向けがちです。 なぜモチベーションが低いのか、なぜ能力を発揮できないのか、といった問いに対して、本人の性格や意欲、あるいはスキル不足といった「変えがたいもの」を原因と捉えてしまうことがあります。...
職場の熱中症対策は万全でしょうか。 今年の6月1日より職場での熱中症対策が法的な義務となります。 今回の法改正では、「熱中症を生ずるおそれのある作業を行うとき」には、熱中症の報告をさせる体制の整備、作業の離脱や身体の冷却等の措置の内容や手順、これらの体制の周知の3点が必要となりました(参考資料1)...
非常勤講師が「彼女いないんでしょ」「美人じゃないと損をする」等の性的な発言を授業中に繰り返すような場合、学校としてはどう対応すべきでしょうか。
今回は、裁判例を題材に、対応について解説します。
Q 当社の従業員Aは、黙々と作業するタイプの職員ですが、1か月前から、職場でも奇異な行動(一度職場を出て戻ってくる、終業後ぼうっとしている、口論になる、独りでにやにやするなど)をとっており、独り言がだんだん大きくなってきました。 ①このような従業員にはどのように対応すべきでしょうか。...
Q 最近の報道で「自爆営業がパワハラである」という話が出ています。「自爆営業」に関して会社が気を付けるべきことはありますか。また、当社では従業員に商品(単価1万円程度の金融商品)の販売ノルマを課しており、中にはノルマが達成できない人が自分で商品を繰り返し買っているとも聞きます。何か気を付けるべき点はありますか。
Q」当社の従業員が6か月間うつ病で休職していました。休職期間満了の2週間前、従業員から「復職可能」との診断書が提出されました。しかし、当社の産業医は面談の結果、「就業は難しいのではないか」という意見を持っています。産業医の意見に基づき、退職扱いにしてもよいのでしょうか。...
1.はじめに:多くの企業が直面する「復職」の課題 メンタルヘルス不調等で休職された従業員の復職に関して、頭を悩ませるケースが増えているのではないでしょうか。...
目次 1.職歴詐称が内定取り消し(解雇)事由となる要件 2.最新判例:東京地裁令和6年12月5日判決の概要 3.職歴詐称トラブルを防止するための対策 4.まとめ...